ウイスキー1本で何杯も作れるコスパと、糖質・カロリーが低いヘルシーさを兼ね備えたハイボールの人気が高まっています。アルコール度数が高いウイスキーは1杯に使う量が少ないためコストが抑えられ、ウイスキー自体は糖質ゼロなので、ハイボール1杯 (氷を除いた液体の量) を150mlとするとカロリーはおよそ70kcal程度に抑えられるのです。この記事では、そんなハイボールを苦手と感じる人にも美味しく飲める方法をご紹介します。
ハイボールが苦手な理由は「味・香り・アルコール感」
ハイボールが苦手な方が多くあげられる理由には以下があります。
- 味。ウイスキーの個性的な味を「苦い」「刺激が強い」と感じる。炭酸で割っても個性が前面に出てくると苦手。
- 香り。スモーキーだったり、ツンとするアルコール臭だったり、ウイスキー特有の香りが苦手。「薬っぽい」と感じるなど。
- アルコール感。喉にツンと来て「爽快」より「キツい」と感じる。
これらの組み合わせで「まずい」「美味しくない」と感じられるのは無理もありません。これらのネガティブな印象を軽減し「美味しい」に変えるために、どんな方法が考えられるでしょうか。
「美味しい」に変える方法 1. プレーンなハイボールをきちんと作る
ハイボールが苦手な理由が香りやアルコール感にある場合、実はプレーンなハイボールのまま、割り方や温度の工夫で改善の余地があります。ウイスキーと炭酸の比率、グラスや氷の冷たさ、作る手順などは味わいに大きな影響を与えます。まずは、以下の参考記事にあるような基本の作り方やコツを試してみてください。
▶ ハイボールの黄金比 ウイスキーの量 (ml) と割合、氷なし・ありの作り方
また、使うウイスキーの種類によっても飲みやすさは大きく変わります。 初心者におすすめなのは、角瓶、トリスクラシック、ブラックニッカクリアなどのクセが少なくライトなブレンデッドウイスキーです。 スモーキーさやアルコール感が強いアイラ系のシングルモルト(例:ラフロイグ、アードベッグ)は避けたほうが無難でしょう。
「美味しい」に変える方法 2. アクセントで香りや甘みを足す
柑橘果汁プラス
レモン・すだち・ゆずなどをひと搾り。酸味が苦味をやわらげ、香りも爽やかになります。フレッシュな生レモンを搾るのが理想ですが、市販のレモン果汁でも十分代用できます。香りは控えめですが、酸味の効果はしっかり得られます。
はちみつ or シロップで甘口に
甘さを足して飲みやすくします。メープルシロップやフレーバーシロップで個性も出せます。フレーバーシロップには、バニラ・ジンジャー・シナモン・キャラメル・ベリー系などさまざまな種類があります。コーヒー用やカクテル用の小瓶タイプを活用すると、少量ずつ試せて便利です。
ミント・シナモンなどスパイスを加える
香りのアクセントで飲みやすさがアップします。夏はミント、冬はシナモンやジンジャーがおすすめ。
ミントは生のフレッシュミントを軽く潰して加えると香りが立ちやすくなります。シナモンはスティックをグラスに入れるか、パウダーをほんの少し振るだけでも風味が変わります。どちらも加熱せず冷たいまま使ってOKです。ジンジャーは、すりおろした生姜を少量加えるとスパイシーな香りが立ち、体も温まる印象に。ジンジャーシロップ(市販・自家製どちらでも)を使えば甘みも加えられ、よりまろやかに仕上がります。
「美味しい」に変える方法 3. 割りもの (割材) を変える
ウイスキーの風味が苦手なら、割りものそのものを変えてしまうのも有効です。甘みや旨味、渋みなど、自分に合ったテイストで「美味しい」に変わるかもしれません。
ジンジャーハイボール(ジンジャーエール割り)
甘みとスパイス感でウイスキーの角をまろやかにします。初心者に定番です。甘みが加わる分、カロリーはやや上がります。
コークハイ(コーラ割り)
味に安心感があり、ウイスキーを意識せず飲めます。炭酸もやや抑え気味で口当たりがやさしいです。
緑茶・ウーロン茶割り
お茶の渋みでアルコール感が抑えられ、食事にも合います。ジャスミンティーなどでも可能です。
トマトジュース割り
旨味と酸味でコクのある味に変化します。セロリを添えるとカクテル風になります。
まとめ
ハイボールを無理に好きになる必要はありませんが、工夫してみると「美味しい」に変わるかもしれません。コスパが良く、体にもやさしいハイボールの自分に合うアレンジを見つけてみませんか。